動作改善実例1 高校1年生 左打ち【改善期間1回(1時間)】

ビフォーアフター解説テキスト

【before(ビフォー)】

改善前は「体重を後ろに残そう」「軸脚の親指の付け根で踏ん張ろう」とし過ぎで、結果、腰の回転が途中で止まり、バットが下から出ています。

軸脚は腰の回転に引っ張られて完全つま先立ちにまで返るものなので、軸脚に最後まで体重を残して、親指の付け根で踏ん張ろうとすれば、軸脚を返さないようにしていることになるので、腰の回転が止められてしまうのは当たり前のことです。

また、この選手は、「捕らえた打球がライト線にファウルになる」という症状を訴えていましたが、腰が回らなければ、腕が早く伸び始め、ヘッドが早く返り始めるので、捕らえた打球がファウルになりやすいのも当然です。

「後ろに残す」とは「体重を軸脚に残す」という意味ではなく、頭が腰よりも前に出ていく、いわゆる『突っ込む』ことがよくないという意味です。踏み出した脚に体重を移すことにより、そこに回転の支点が定まり、腰がその支点にぶつかっていくように回わるから、踏み出し脚から頭にかけての一直線の斜めのラインが出来上がって頭が後ろに残るのです。

【After(アフター)】

改善後には、踏み出し脚を支点に骨盤の回転が行われ、着地での『割れ』の形成、そこからの上体の回転、そして、上体の回転と連動したボトムハンド主体のスイングのリード、それらすべてが万全なため、バットはボールに向かって無駄なく進み、スイングスピードも増しています。

特に上体の回転の鋭さが目立ちますが、上体の回転が鋭く行われると、「軸回転」のイメージが強く印象に残ります。骨盤の回転軸は踏み出し脚の股関節であり、上体は背骨を軸に左右の肩を入れ替えるのです。

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