『前田の考え』

ベースボールパフォーマンスの発祥

私は、日本石油野球部(現新日本石油ENEOS)、阪神タイガースと計11年間、トレーニングコーチとして活動してきました。その間、野球専門のトレーニングコーチとして、『野球のパフォーマンス向上のためのトレーニングシステム』の構築にこだわり、一貫して『目的から手段を創造する』という指導スタイルに徹してきました。

「野球のパフォーマンス向上のためには、何よりもまず効果的な身体の使い方の習得が重要だ」という考えを軸に、『野球の効果的な動きをつくり、その動きを強化するためにトレーニングを行う』、『野球の動作の仕組みからパフォーマンスにとって本当に有効なトレーニングを独自に編み出す』というスタイルです。

そうした『身体の使い方』を軸にした取り組みには、当然、『野球の動作の仕組みを細部まで解き明かす』という分析作業がついて回ります。そして、いつのまにか、『野球の動作の仕組みについての知識と分析力』がトレーニングコーチとしての私の一番の『売り』になっていました。

阪神タイガースを退団し、フリーのコーチとして独立するにあたり、「自分にしかない、誰にも負けない強みとはいったい何なのか」「これからの野球界に自分はどのように貢献できるのか」を改めて考えました。そこで浮かんだのは、その『売り』の部分でした。「野球の動作の仕組みについての知識と見る眼、その基になる動作の分析力は、誰にも負けるものではない」ということです。

独立当初は、野球の動作の仕組みを基にした野球専門のトレーニング指導を活動の中心にするつもりで『Baseball Conditioning Systems』という社名でスタートをきりました。そして、~野球の動作のメカニズムからトレーニングを考える~『ベースボールキネティックトレーニング』というタイトルで雑誌の連載を開始しました。ところが、指導の予約はトレーニング指導よりも『動作改善指導』に集中し、連載では、動作の仕組みについての解説に大きな反響があったのです。

私は、そこではじめて、今の野球界に求められているのは、感覚や、イメージに終始する現状の曖昧な技術論を、動作の仕組み、身体の仕組みという観点から具体的に説明し直し、何が本当に正しく、何が間違っているのかを、明確な根拠を示して整理することだと気付きました。そしてそれは、トレーニングコーチとして常に分析的な眼で野球の動作を見続けてきた私の最も得意とするところであり、それこそが、これからの野球界の発展に最も貢献できる私の存在価値だと感じました。

野球が日本に伝わって100年以上もの間、ずっと整理されることがなかった『感覚的技術論』。
これに取って代わるものとして、具体性のある『動作の仕組み に基づく技術論』を野球界に浸透させ、その『動作の仕組みに基づく技術指導』のあり方を野球界のスタンダードなものにすること、それが、私の使命です。そ して、その指導を具体化したパフォーマンス改善施設として誕生させたのが『Baseball Performance』です。
『Baseball Performance』では、あらゆるレベルの選手ひとりひとりの向上心と向き合い、『動作の真実』と『正しい努力のあり方』、そして何よりも、『成長を実感する喜び』を伝えていきます。

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