待望の”バッティング理論”がついに書籍化!

ベースボールパフォーマンス代表・前田健の著書『バッティングメカニズムブック』が
2013年6月 ベースボールマガジン社より発売されました。
■バッティング動作の構造を人間の運動の仕組みとして解説した『理論編』
■動作の仕組みに基づき考案された前田式改善ドリルを詳細に解説した『改善編』

『バッティングメカニズムブック・理論編』(2013年6月発売)

バッティングフォーム理論

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2009年7月号~2012年9月号:全39回)から、バッティング動作の仕組み(解説部分)をまとめたものです。

本書を通して取り組んだのは、『バッティング技術の具体化』です。 グラウンドでも、書物でも、テレビの解説でも、バッティングの説明に用いられる技術用語は、『開き』、『壁』、『後ろに残す』、『ポイントを近く』、『最短距離』、『ヘッドを立てる』など、見た目のイメージや選手の感覚をそのまま表現したものばかりです。そのため、どこをどうすればいいのか、今悪い動作になってしまうのは何故なのかといったことはもちろん、そもそも具体的にどういう動作なのかといったことさえ明確ではありません。

おそらく、今の野球界では、こうした表現で語られる技術論はもう出尽くしているでしょう。新たな理論のようでも、言い回しを変えただけで、同じことが繰り返し述べられているに過ぎません。そして、こうした感覚的理論の乱立は「何が正しいのか分からない」といった状況を招き、誤解したまま間違った練習に取り組むといった状況を招いています。

今、野球界に本当に必要なのは、感覚的な表現で語られている既存の技術論の真偽を確かめ、本当に大切なことは何か、具体的な表現で明確にすること。そして、それらはどのように実現するものなのか、誤った動作になるのは何故なのか、あらゆる動作の成り立ちを『動作の仕組み』として明らかにすることです。

このことは、選手でも、指導者でも、バッティングの向上を求めるならば、本当は誰もが知りたいことのはずです。そして、個々の中ではすでにいいものと悪いものの違いは見えているのに、ただそれをうまく言葉にできなかったり、細かな原因まで分からなかったりしているだけのはずです。でもそれが感覚的な技術の見方の限界なのです。選手の肉体は進化し、野球界は進歩し続けているようでも、技術論はここ何十年それほど変わらず、すでに限界を迎えているのです。野球界の技術論の更なる進化のためには『技術の具体的な理解』が絶対に必要です。

本書では、感覚的技術用語が指し示す本当の意味は何なのか、その動作はどういう身体の使い方で実現し、誤った動作はどういう身体の使い方により起こっているのか、一切の感覚的、イメージ的な表現を排除して、すべて具体的に、筋の通った明確な根拠を添えて解説をすることに努めました。
本書が、今後の野球界の発展に寄与するものになることを切に願っています。

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『バッティングメカニズムブック・改善編』(2013年7月発売)

バッティングフォーム改善

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2009年7月号~2012年9月号:全39回)から、
バッティングの基本的な考え方を整理し、動作改善ドリルの部分をまとめたものです。

私が、現在のようなバッティング動作の見方に至ったのは、ただ単純に「どうしたらもっと打てるようになるのか」という野球を始めたときの探究心をひたすら掘り下げていった結果です。

はじめはプロ野球選手の真似から入り、連続写真集を見て自分なりに分析をするようになり、それが微に入り細に入り、表面的な動きから関節の動きに視点が移っていったということです。

バッティングも結局は人間の身体が行う運動なので、骨格の動きの結果です。そのため、技術を追究していけば、必ず関節の動きに話は及びます。ですから、技術コーチも身体の仕組み、動作の仕組みを絶対に知らなければなりません。

この意味で、トレーニングコーチをしていたことが今の私の礎になっています。私はトレーニングコーチとして『野球のパフォーマンス向上のための専門的トレーニング法の体系化』を志していましたから、常に野球の動きを分析的に観察し、選手に対して「効果的な身体の使い方を実現するためのベースとして必要な身体機能をつくり、強化すること」を繰り返してきました。

その作業は広い意味での技術指導であり、その中でも最も底辺の問題の原因解決の部分に当たるのです。これが、技術指導において動作の仕組みを知ることの重要性です。仕組みが分かれば原因が分かり、原因が手に取るように分かるから、的確な対処ができるのです。

このように、私が野球を始めた頃に抱いた「どうしたら上手くなれるか」の答えも、トレーニングコーチとして志した「野球の専門的トレーニング」も、「パフォーマンス向上」という目的から見れば、「これは技術」、「これはトレーニング」と分けられるはずもなく、結果的に同じテーマを追究し続けていたのです。そして、たどり着いた答えは、「技術の成り立ちを『動作の仕組み』として具体的に理解する」「その理解を基に明確にした課題に対して手段を講じ、努力をする」ということです。

前者が『理論編』の内容であり、後者が本書『改善編』の内容です。
どんな物事も確実に成果を得るには「仕組みの理解」が出発点です。

この意味で、本書『改善編』を手にされる方には、『理論編』も併せてお読みいただくことをお薦めします。本書でご紹介したドリルの実施に当たっては、目標として作りたい動きやドリルの意図などをよく理解して「正しく行う」ことが大切です。

本書が、これからの野球界の発展に大きく寄与することを願っています。

2013年7月
BCS Baseball Performance
前田 健

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前田健の著書

『ピッチングメカニズムブック・理論編』

理論編

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2005年10月号~2009年4月号:全43回)から、
投球動作の仕組み(解説部分)をまとめたものです。
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『ピッチングメカニズムブック・改善編』

改善編

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2005年10月号~2009年4月号:全43回)から、
動作改善ドリルとトレーニングの部分をまとめたものです。
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