ベースボールパフォーマンス代表 ”前田 健”の著書

ベースボールパフォーマンス代表・前田健の著書『ピッチングメカニズムブック』が
2010年2月 ベースボールマガジン社より発売されました。
■ピッチング動作の構造を人間の運動の仕組みとして解説した『理論編』
■その動作の仕組みに基づいた、改善ドリル、トレーニング集『改善編』

『ピッチングメカニズムブック・理論編』(2010年2月12日発売)

理論編

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2005年10月号~2009年4月号:全43回)から、
投球動作の仕組み(解説部分)をまとめたものです。

 本書を通して試みたのは、投球動作の構造を人体の運動の仕組みとして説明し尽くすことです。効果的な身体の使い方とはどんなもので、それがなぜ効果的で、どのようにしてできるものなのか。悪い身体の使い方とはどんなもので、それがなぜ悪く、どうしてその動作になってしまうのか。あらゆる「なぜ?」に対して、すべての「根拠」「原因と結果」の部分を詳細まで突き詰めて、筋の通った内容で書くことにこだわりました。
 おそらく、かつてないほど具体的な技術解説書になったはずです。初めて目にされるような細かい話もあるかもしれませんが、本書に記載した動作の仕組みこそが、野球の「基本」そのものだと思っています。レベルの高さに関係なく、小学生でもプロでも、同じ人間の骨格を持つ者が、効率よく投げたり打ったりするための共通事項だからです。
 考えてみれば、誰もが「基本が大事」といいますが、今の野球界は、「基本」がなんなのかさえ、まったく共通理解がないまま、100年以上も経ってしまっているといえます。野球は技術面の重要度が高い競技です。その技術は身体が行うものですから、技術練習もトレーニングも、まず必要な身体の使い方を実現するために行うべきもののはずです。それには動作の仕組みの理解が欠かせません。原因が分かって対策が立ち、仕組みが分かって上達への道筋が見えるのです。
 現在の野球界の技術用語は全て感覚を表現したものです。明確な定義があるものは1つとしてありません。そろそろ具体的な動作の仕組みとして共通理解がされていい頃だと思います。あらゆる技術が動作の仕組みとして広く理解されるようになったとき、野球界は底辺から頂点まで、加速的な発展を遂げるでしょう。この動作の仕組みに基づく技術指導のありかたが、日本の野球界のスタンダードなものになることが私の願いです。
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『ピッチングメカニズムブック・改善編』(2010年2月19日発売)

改善編

出版社/著者からの内容紹介
本書は、『ベースボール・クリニック』(ベースボール・マガジン社刊)にて連載した
『ベースボールキネティックトレーニング』(2005年10月号~2009年4月号:全43回)から、
動作改善ドリルとトレーニングの部分をまとめたものです。

 私は、「野球のパフォーマンスを向上させるためのトレーニングシステムの体系化」を志し、社会人野球、プロ野球のトレーニングコーチとして、常に分析的な眼で野球の動作をとらえてきました。より高いレベルで技術と身体との関係を深く知るほど、身体の使い方の重要性を痛感し、パフォーマンスの飛躍的な向上は、身体の変化によるものではなく、身体の変化によって動作が変化することによるものだと気づきました。
 野球選手のパフォーマンスを変える仕事をしている今、私の指導は、身体の使い方を正すことに始まり、トレーニングはその使い方の実現に必要な身体的条件を作り、その動きを強化することに徹しています。「野球のパフォーマンスを向上させるためのトレーニングシステム」を突き詰めた結果、こうなったのです。
 私の指導施設では、スタッフ間に指導マニュアルは存在しません。あるのは「動作の仕組みに対する共通認識」だけです。動作の仕組みが分かれば、改善方法は無限に編み出せます。そして、選手を変えるのに本当に必要なのは、目の前の動作の原因と結果の関係を見抜く力と、正しい動きを引き出す力です。それには「真の動作の理解」が大切なのです。ドリルを与えておけば上手くなるというものではありません。
 しかし、選手の立場に立てば動作の仕組みの概要を理解し、課題を把握して努力の方向性さえ間違わなければ、個々に時間は違っても、どんなことでも必ずできるようになります。
大切なのは「動作の理解」と「正しい努力」の積み重ねです。
本書の理論編、改善編の出版にあたり、これまで私を育てていただいた多くの方に、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。  >>> 『ピッチングメカニズムブック・改善編』のご購入はこちら

連載・執筆

ベースボールクリニックにて連載

2005年10月号から2009年4月号まで、約3年半(全43回)にわたり、野球の動作のメカニズム理論からトレーニングを考える、『ベースボールキネティックトレーニング』と題して、連載をスタート。
主にピッチング動作のメカニズムやそれに必要なトレーニングなどを解説。
2ヶ月間休載の後、新たに『バッティング動作編』が連載されています。

ベースボールクリニックのバックナンバーはこちらから

執筆担当

ベースボール・マガジン社

週刊ベースボール2005年7月9日増刊号付録として執筆を担当した
高校球児のための「ベースボールメカニズム・ブック」が
ベースボール・マガジン社から発行されました。

雑誌掲載

週刊ベースボール

2005年8月22日号に当施設での指導体験レポートが掲載されました。
ベースボールコンディショニングシステムズでの指導内容がまとめられています。

上記記事を拡大してご覧になりたい方は ⇒(左頁) ⇒(右頁) からご覧ください。

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