動作改善実例2 小学4年生 左打ち【改善期間1回(1時間)】
ビフォーアフター解説テキスト
【before(ビフォー)】
「後ろに残す」という誤解を招く技術用語のせいで、体重を軸脚に終始残しておこうとしながらスイングしているために、一歩の踏み出しがほとんどなく、上げた足が着地する前にスイングが始まっています。
つまり、体幹の回転動作でバットを引き出すのではなく、腕でスイングを開始しているということです。
結果、着地では腰が完全に開き、ボールに対してバットが外側から引っかくように入っています。
【After(アフター)】
改善指導後は、一歩の踏み出しを行い、そのタイミングに合わせてテイクバックを行うことで(まだ不十分ですが)、体幹の回転動作がスイング始動のスタートとなるための準備体勢をつくり、踏み出した脚の股関節を軸に骨盤を回転させています。
また、後ろ腰を直線的に前に進ませるような骨盤の回し方を習得したことで、バットが、いわゆる『内側から出る』スイング軌道となり、ボールの真後ろからバットが入り、インパクトを迎えています。
このように、踏み出し脚を支点に定め、その股関節を軸に骨盤が回転し、後ろ腰がその支点となった脚の付け根に向かって直線的に進むからこそ、『壁』と呼ばれる感覚の動作が実現して、頭が後ろに残るのです。
頭が大きく前に進んでいるように見えますが、それは着地までとインパクト後に動いているのであり、着地からインパクトまではほとんど動いていません。
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